なぜアロマは睡眠時に使うと良いと言われているのでしょうか。
寝具を自分に合うものに変え、寝室の環境を整えることは今日からすぐに!は難しいかと思います。
しかしアロマは好きな精油1つあればすぐに今日からでも試すことが可能です!
さっそく気になる香りを使って眠りへ向かってみてはいかがでしょうか?
アロマと睡眠の関係、睡眠におすすめアロマ6選もご紹介します。
この記事は、AEAJアロマセラピスト・インストラクター資格を持つ筆者が執筆しています。
なぜアロマは睡眠にいいの?
五感のひとつである嗅覚。
アロマの香りを嗅覚がキャッチすると、脳へダイレクトへ情報を伝えます。
脳が瞬時に香りを分析し、体へ指令を出します。
ものすごいスピード感です。
自分の脳ががリラックスする香りだと判断すると、交感神経から副交感神経へスイッチが切り替わります。
このスイッチの切り替えが得意なのがアロマなのです!
睡眠に関しては、副交感神経が優位になると眠りにつきやすい状態に向かいます。
なぜアロマは睡眠にいいのか…リラックスする香りを嗅ぐことで副交感神経優位の状態にすることが可能だから!それが理由のひとつと考えられています。
昂った気持ちを落ち着けたい時にうまくアロマを取り入れると自分のバランスを取ることに役立つのではないでしょうか。
その他、嗅覚でキャッチされたアロマの有効成分が鼻から血液の中に入り、全身を巡ります。
ゆっくりと、アロマの有効成分が体へ効果をもたらします。
睡眠を大切にしよう!という考えは多くの方の関心を集めています。
実際にアロマと睡眠の関係を実験した興味深い報告があります。
高齢者を対象に就寝前にオレンジ・スイートの香りを嗅いでもらう実験です。
オレンジ・スイートの香りを嗅いでもらうグループとそうでないグループに分けます。
オレンジ・スイートを嗅いだグループは就寝前に副交感神経の活動が優位になったと報告がありました。
リラックスして、眠りに入りやすい状況ができている証明です。
睡眠が浅いと言われている高齢者の実験だった為、幅広い年齢の方にも期待できる効果なのではないでしょうか。
(公社) 日本アロマ環境協会 | アロマを楽しむ | アロマの研究・調査 | アロマサイエンス研究所 | オレンジ・スイート精油がもたらす就眠前不安への生理的影響出典:(公社)日本アロマ環境協会
他にも、ラベンダーの香りを嗅いでもらった実験では、α波が働いていたことを確認できました。
リラックスしている証です!
アロマの香り刺激によって脳波や心拍の鎮静を確認した研究報告もあります。
睡眠におすすめアロマ6選
①ラベンダー
睡眠といえばラベンダーを思い浮かべる方も多いと思います。
爽やかさの中にちょっとした甘さを感じる香り。
多くの方が一度は嗅いだことがあり、身近に感じる香りと思う方は多いでしょう。
この香りを嗅ぐと安心する、リラックスするとの声はよく聞かれます。
心も体もスーと落ち着いて静かな時間が流れるのを感じさせてくれるような香りです。
②オレンジ・スイート
馴染みのある香り、あまりオレンジ・スイートの香りが嫌いという方はいないのではないでしょうか。
子供から大人まで色々な年齢の方に使っていただきやすい香りです。
あたたかく、安心する香り。
明日も頑張ってみようかな、固くなっていた気持ちをほぐしてくれるような、柔らかく温かみのある香りです。
③ゼラニウム
ローズを感じさせる甘さの中にスッキリ感のある香り。
女性ホルモンの働きを助けてくれると言われており、ホルモンバランスの関係で眠りが不安定になっている時も助けてくれます。
気持ちを落ち着かせ、女性ホルモンによる不安感も和らげてくれます。
なんだかソワソワ…ちょっとした事も気になって眠れないような時にもおすすめです。
ゼラニウムの少しスーッとした香りが思考をリセットさせ、フローラル調の香りが幸福感へと導いてくれるようです。
④ひのき
和を感じる香り、森林浴をしているかのような清涼感のある香りが特徴です。
ひのき風呂など、昔から日本の生活の中に馴染んできた香り。
ストレスを和らげ、安心感を添えてくれる香りです。
空間の浄化や寝室の空気をきれいにしたい時などにも使っていただけます。
1日をリセットして、少し懐かしさを感じながら静かな眠りへ向かわせてくれるような香りです。
⑤ベルガモット
柑橘系の明るく爽やかな香りの中にビターな雰囲気を感じる香り。
気持ちを整えリラックスへと向けてくれます。
睡眠不足による脳の回復をさせる可能性があるのでは?と研究も進められているベルガモット。
甘さだけでなくビター感のある香りが昂っていた気持ちをそっと落ち着かせて、心地よい安心感を与えてくれるような香りです。
⑥カモミール
爽やかなリンゴの果実のような香りを感じるカモミール。
子供との相性が良いとも言われており、不安感の強い方にもおすすめの香りです。
なかなか寝付けないお子様の側でほのかに香らせてあげてもいいですね!
疲れや緊張をほどいて優しくふわっと包んでくれるような香りです。
カモミールはキク科です。キク科アレルギーのある方は医師に相談するなど注意が必要になります。
ゆっくり眠りたい時は酢酸リナリルが含まれた成分を選ぶ

アロマの中には様々な有効成分が含まれています。
その成分の一つ、醋酸リナリルが含まれたアロマは睡眠にとても有効だと言われています。
実際に醋酸リナリルを含むアロマを嗅いでもらった実験では睡眠時間が増えたと報告がありました。
幸福感を高め、イライラや不安感を抑えることができる香り。
幸せな気持ちで睡眠に向かっていけたらいい夢を見れそうですね。
酢酸リナリルを多く含むアロマ
・ラベンダー
・ベルガモット
・クラリセージ
・ネロリ
αピネンは入眠を助けてくれる

樹木系の香りに多く含まれるαピネン。
ほとんどの木に含まれている成分で、森の中にいるような落ち着きと静寂さを感じさせてくれます。
森林浴でリラックスしているような感覚で眠りへ。
入眠前に使うと効果を実感しやすいと言われています。
αピネンが含まれるアロマ
・ひのき
・スギ
・ゆず
その他、ほとんどの樹木系アロマ
睡眠にいいアロマおすすめの使い方
*コットン、ティッシュに精油
コットン、ティッシュにお好きな精油を垂らして枕元に置くだけ。
とっても簡単ですぐにでも試せます!
枕元だけでなく、パジャマのポケットなどに忍ばせれば、寝返りを打った時にもふわっと香ります。
手軽にできる方法でおすすめです!
*アロマスプレー
市販品も多くありますが、手作りで好きな香りをブレンドして楽しむこともできる方法です。
枕、寝具に直接スプレーし、ほのかに香ってくる中で眠りへ。
今日頑張った自分をそっと肯定してくれるような安心感の中で眠りに着けそうです。
*ディフューザー
部屋全体に香りを漂わせることができる方法です。
就寝前から寝室に香らせておくと睡眠への切り替えもしやすい方法になります。
しっかりと香りを楽しみたい時に活用していただきたい方法。
就寝前だけでなく就寝中も香りを楽しみ続けることも可能です!

アロマはなぜ睡眠にいいのか?おすすめのアロマ6選をご紹介しました。
睡眠に悩む方は5人に1人と言われています。
睡眠に関するグッズや快眠方法など今はたくさんの選択肢があります。
アロマは気軽に試していただくことができます!
そして、色々な睡眠方法と併用していただくことも可能です!!
例えば、寝具にこだわる+好きなアロマ…など。
良い睡眠に向かう選択肢のひとつにアロマを活用してみてはいかがでしょうか。